「大奥~誕生[有功・家光篇]」第4話2012-11-03 Sat 00:17 第四話「実らない果実、忍び寄る毒蛇」 現在、ウェブリブログが緊急メンテで ログインできないため、 しばらく、こちらで記事をUPします。 頂いたTBについては、本家が再開され次第、 追って本家から返信させて頂きます。
上様と有功が結ばれてから一年。 「わしを嫌いになったりはしないかえ? そなたには嫌われとうはない」と、 江戸の女から金で買ったおぐしをつけて、有功に甘える上様。 それを優しく抱きながら、 「私が上様を嫌うなどと、 そのようなことはあるわけがございません」と有功。 「貴方様が好きや」と二人は仲睦まじく。 また、有功は弓道を、玉栄は剣術の腕を磨き、 有功が『伊勢物語』など、書を読み解説する講義は、 大奥の男達に大評判。 上様も、正勝よりも政治に強く、指示は的確。 2人とも、生きる場所を見出したことで、 水を得た魚のように過ごしていた。 しかし、未だ子ができないことで焦れていた春日局は、 正勝の命日……本来は家光公の命日……の供養の為、 外に出たとき、駕籠の隙間から、若い男に目を留める。 その頃、赤面疱瘡の被害はひどくなる一方で、 町では女子衆が男に代わって仕事をしており。 そんな中、若い男というだけでも十分な上、 その上イケメンということで、 女達にもてはやされていたのが、捨蔵。 仕事するよりも、女をたぶらかして 金を巻き上げるのが性に合うという男。 その捨蔵を気に入った春日局は、大奥に招き寄せ。 「有功殿、今日まで上様のお相手、 真にご苦労様でした。 これからは、この捨蔵が、上様のお相手を勤めるゆえ」 と、有功にお役目御免を言い渡す。 あまりのことに、有功がお待ちをと言っても、 「上様のお側にはべって一年。 未だ、上様にお世継ぎが生まれぬのは、 そなたに種が無いからであろう。 そのようなものが側にはべったって、 上様の為に何のお役にもならぬわ。 有功殿、いい加減引き際ぐらい心得られよ、見苦しい!」 ぴしゃりと言われ、たじろぎながらも有功は、 「もう少し待っては頂けませぬか? 何より、上様があまりに気の毒すぎます。 これではまるで道具も同じや! これほどまでにして血をつなげたとして、 その後に何が待っているというのです? そうまでして守らねばならぬ徳川家とは、 貴方にとって、一体、何なのですか?」 と問うと、春日局は、姿勢を正して答える。 「それは、戦のない平和な世のことです」 その言葉に、屈した有功は、上様に、 「お願いがございます。 これより一切、おしとめを辞退させて 頂きとうございます」と告げる。 逆上した上様が、有功につかみかかり、 「死んでしまえ!」と罵倒すると、 やっと見つけた居場所で、 その存在価値を否定されてしまった有功は、 「殺してください」と答える。 その言葉に、一転、上様は怒りが焦りに変わり、 「こんなひどい男でも、有功が好き。好き!」 と、すがりつく。 「春日は馬鹿じゃ。子がなせぬのは、有功のせいではない。 わしが産まず女なのだ。 どんな男に抱かれようが、わしは孕めぬのよ。 なあ、有功。その時は、わしと一緒に死んでくれるな? 徳川と一緒に滅びてくれるな?」 泣きながら問う上様の手を握り締め、 「はい」と答える有功。 種馬候補はいくらでもおるのよ、オホホホホてな感じですか。 つか、本来の大奥の場合、将軍の母ってのは、 産めば、もれなく母だけど。 将軍の父ってのは、時期で判断するしかないよね? 今なら、DNA鑑定で間違わないけど…… で、次回からは、捨蔵くんが、種馬係。 玉栄はいつお鉢が回ってきますことやら~? 若紫殺しの犯人と、有功にバレるみたいだけど。
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